どら焼き その5

そうそして、やっとウチのどら焼きの特徴ご説明します〜

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はびきのビジターセンターOPEN

本日「はびきのビジターセンター」がオープンし、セレモニーが開かれました。晴れて良かった。

https://ok-habikino.jp/spot/?category=8#spot_list

やまのは市長などのご挨拶の後地元のダンスチームのダンス等色々楽しめました。

ウチはささやかにビジターセンターの中の棚で「はにわのかくれんぼ」等を置かせて頂いています。

 

ところで、今WBCが大盛り上がりですがダルビッシュ有選手って羽曳野市出身ってご存知でした?それもウチと一緒の町内の羽曳が丘なんです。
残念ながら面識はないのですが、お父さんは何度かお店でお見掛け致しました。お母さんも今日セレモニーに参加されてました。

ビジターセンターに入るとダルビッシュさんのポスターや著書が置かれているので、知らない人が入ると、ん?なぜここにダルビッシュのポスターが?って不思議に思うかもしれません。

羽曳野に来られる際はぜひお立ち寄りくださいね

 

彼岸の入り 2023.3

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、寒さも和らぎ朝の明るくなる時間も随分と早くなりましたね。暖かくなると気分がウキウキしますね。

お彼岸と言うのはよく聞くんですが、実際彼岸ってどういう意味なのでしょうか?夏のお盆とは違うんですかね?

簡単に言うと彼岸と言うのは、今私たちがいる世界、よく「この世」と言い方をしますが、これを「此岸(しがん)」と言ういいます。

その此岸に対して向こう側、平たく言うと、「あの世」と言うことになります。三途の川を渡るとあの世に行くとよく言いますよね。

 

お彼岸は春と秋にあり、春分の日秋分の日がそれぞれお彼岸の中日になっています。中日を含め前後3日で計7日間がこの世とあの世の距離が1年のうちで1番短くなるとされています。ですので、この期間はご先祖様へ日ごろの感謝を込めて供養をします。

それに対して、お盆は8月15日にご先祖様があの世から自宅に帰ってくる日とされています。東京のほうは7月15日にお盆があったりするようです。逆に8月15日を月遅れ盆と言ったりします。ただ一般的にはお盆とかお盆休みと言えば、8月の中旬を指すことが多いですね。

 

ちなみに、お盆もお彼岸も語源はサンスクリット語から来ているようですね。サンスクリット語とは古代のインドで使われていた言葉でヒンズー教や大乗仏教の経典などこの言語で書かれていると言うことです。まさに聖地ですね。三蔵法師が、天竺まで旅をしたのもうなづけます。

子どもの時に(また話それる・・・)「西遊記」という特撮のTVドラマが流行って、三蔵法師が夏目雅子さん、孫悟空が堺正章さん、沙悟浄が岸部一徳さん、猪八戒が西田敏行さん(続編は左とん平さん)のスペシャルメンバーでしたね。

夏目雅子さんは若くして天国に逝かれましたが本当にお綺麗な方でしたね。何年か経った後、canon PIXELのCMで松田聖子さんが「あなたに逢いたくて」という歌をバックに夏目雅子さんの写真集が紹介されてました。プリンターのCMなのでそのプリンターで写真集作ったので応募してくださいね。的なキャンペーンだったと思うのですが、応募した記憶があります。

夏目雅子 キヤノン PIXEL CM 松田聖子「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」 – CMソング動画紹介 (song-cm.com)

「西遊記」はその後、宮沢りえさん/本木雅弘さん主演、牧瀬里穂さん/唐沢寿明さん主演、深津絵里さん/香取慎吾さん主演と何度もリメイクされていて、宮沢りえさんのあんまし覚えてませんがその他は全部見ました。個人的にはやっぱり夏目雅子さん最高でしたね。

 

そしてお彼岸のお供No1(当社調べ)と言えば、やはりおはぎと言うことになります。おはぎは、年中販売しているところも多い和菓子の1つです。昔は家庭でもよく作られていて、地方によっては「半殺し」という名前もありました。えらい物騒な名前なんですが、お米を全てつぶしてお餅にするのではなく、半分だけ潰すと言う意味で半殺しと言うんです。面白いですね。

今日はあいにくの天気でしたが明日は晴れそうです。

ご先祖様に感謝。

難しくも楽しくも茶の湯の世界

先日のブログで伊賀上野にある紅梅屋さんの「さまざま桜」の事を書いたのですが、昨日のお稽古で今年も又「さまざま桜」が出てまいりました。素朴な味わいであるを感じます。

お稽古は僕にとってはかなり難しく、総飾りからのお濃茶からの続き薄でした。これは仕組点(しぐみだて)というのでしょうか、建水にお茶碗を重ねるという、もはや素人には太刀打ちできないほどの難しさ。

お濃茶の茶入からお薄の茶器に変えていくのですが、徐々に位置が変わっていく工程が頭がこんがらがります。更にそこで茶巾も絞るのは普段水屋でちゃんと扱ってるかどうかがバレちゃいます。(いやいや、ちゃんとしろよ)

先生に親切に教えて頂けたので一応はさせて頂きましたが、一人ではとても出来ないですね・・・。

人生いくつになっても勉強です。

どら焼き その4

素材はそんな感じでどら焼きは出来上がります。

ところで、和菓子職人には国家試験というものがあります。えっ?意外?

ただ医者などの免許と違って必ず取得しなければその職業に就くことができないという訳ではありません。平たく言うと持ってなくても菓子職人にはなれます。それは調理師でも同じで、仮に三ツ星レストランのシェフでも特に調理師免許は必要ありません。(フグの調理など例外はあります)

だったらそんな資格いらないような気がしますがそんなこともありませんし、実際製造に当たってる職人はほとんど持っているはずです。(パートタイムの製造補助の方は分かりませんが)

試験というだけあって、そういう指定の学習機関か現場で働いた経験がある程度ないと受ける資格が得れないし、勉強しないと受からないので持ってるという事はある程度の専門知識を備えてるという事で会社もそういう人を優先に雇用する傾向にあります。

そしてその国家試験にも次の段階があってこれが「技能士」と呼ばれる資格で2級と1級があります。これは学科の勉強もさることながら製造技術のスキルが大きく問われ、この技能士試験の2級にどら焼きを焼くという試験があるのです。

そうなんです。どら焼きの皮を焼くというのは見た目に簡単なのですが、すごく技術がいるのです。

生地の合わせ具合、火加減、大きさ、ひっくり返すタイミング、焼き色、さじ加減、全てを同じように焼いていかなければなりません。職人って本当大変なんです。

でもそれを美味しいって言ってもらえれば、しんどさも吹っ飛ぶのです(笑)

【七十二候・第九候】菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

啓蟄で虫の動きが活発になると今度は幼虫から蝶になっていく季節ですね。実際2-3日前は20度を超す陽気な感じでした。でも三寒四温。4月頃までは寒い日がまだまだやってきますよ。

そして、3/16は「十六団子の日」ってご存知でしょうか?
特に東北地方には米作りを始める時期である3月16に農耕の神様が山から里に降りてくると言われています。その神様を迎えて16個の団子を供える風習が出来たそうです。

そこでクイズ?です!

和菓子界で16と言えば何を思い浮かべるでしょう?
①和菓子の日
②嘉承の儀
③あん庵豆大福の日

正解は・・・・全部です。

すみません

和菓子の日は6/16です
そしてその6/16は「嘉承の儀」が由来となっています。
嘉承の儀については
嘉祥の儀(かじょうのぎ) (koyomi8.com)
和菓子の日 | 全国和菓子協会 (wagashi.or.jp)
上記のサイトをご参考に。
またこのブログでもご説明しますね。

そしてあん庵の豆大福の日は毎月16日です。おたのしみに~
(イベント日と重なる時は変更しますのでHPをチェックしてくださいね)

「十六団子の日」に話を戻しますと、現在では青森など東北地方に限られてるような記述も多いので、全国的にはマイナーかもしれませんが大事な風習ですね。

因みに神様は11/16までいらっしゃるそうです。!(^^)!

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。
おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。
(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)
参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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ホワイトデー その2

今日はホワイトデー。みなさんちゃんとお返ししましたか?
プレゼントをあげるのも貰うのもお返しするのも面倒くさいって聞いたりするんですが、文化って究極の話、しなくても良いし面倒くさいものかも知れませんね。

でもじゃあ初詣も無くていい。誕生日祝うのも別にしなくても死ぬわけじゃないし。母の日に特別感謝しなくても普段からすればいいじゃん。ハロウィンって何のためにするの?神輿とかだんじりとかしなくてもよくない?クリスチャンでもないのにクリスマス祝うなんてとんでもない。e.t.c….

なんて言い出すとやっぱり味気ないですよね。まぁ自然に廃れていく文化もあれば生まれる文化もある。みんなが喜ぶんであれば少々面倒くさくても続けたら笑顔があふれるし、誰も喜ばないのに義務や掟にしばられてたら変えた方が良いし。

そういう意味ではバレンタインもホワイトデーもあった方がいいんじゃないかと思います。別にお菓子屋だから言ってるのではなくて(笑)

ホワイトデーという名が生まれたのは1980年とされているみたいですね。全国飴菓子工業協同組合が「ホワイトデー」として初めて催事をおこなったのが、この年の3月14日だそうです。それ以降、ホワイトデーは、バレンタインデーのお返しを贈る習慣とともに広まりました。

もっともホワイトデーは日本だけ(韓国もあるらしい!)の風習です。そもそもバレンタインは男性が女性にプレゼントを贈るもの。日本が逆になっちゃった感じですね。それはそれでいいと思います。僕のようにモテない男性は地獄ですが(笑)

あと、あん庵にとって3/14は特別な日。そう誕生日なんです。2002年3月14日に創業しました。今年で21歳。そう思ったら若いな。

これからも頑張ります~

 

あんこ嫌いのお客様

たまにあんこが苦手という方に出会います。
今日来られたお客様もその一人。

ん?なぜあんこ嫌いの人が和菓子屋に来るのかって?
なんでも、営業で回ってる最中にウチの店の風貌が気になって、ホワイトデーのお返しを買おうと思ってご来店されたとの事。

なんせ、ショーウインドウには「どうする?ホワイトデー」とデカデカとウチのブランディングマネージャーが書いてるもんだから何となく引きずり込まれたのかも知れない。アリジゴク(笑)

ホワイトデーのお菓子を買って帰ってそれで終わりのはずだったのが、苺大福が目についてしまって「美味しそう」と思って頂いたようだ。

30代のその男性は小学校の時にまんじゅうを食べてそれがまずかったもんだから、それ以来食べてなかったらしい。

セカンドコンタクト。

店内で召し上がって、感想は「美味い!」

ウチの店の方針は「和菓子で世界を幸せに」
それと同じくらい思ってることは「あんこ嫌いこそあんこを食べて欲しい」という事。

僕も「オクラ」や「牡蠣」が食べられない。
何度もチャレンジして結果本当にまずくて食べられない。

だからあんこも本当にダメな人がいる。それは理解してるし、そんな方に無理やり食べさせていいわけが無い。

でも子どもの時にたまたまダメなあんこを食べてしまって、「あんこ」=「まずい」と刷り込まれた方は食わず嫌いになってしまってる。いや、本人は食べた結果嫌いになったのだから食わず嫌いではないと思ってる。それも又当然。

この責任は誰にある?

答えは和菓子屋の努力が足りないんだと思う。
和菓子は大人だけのものではない。子どもも普通に食べるべきなのに。

子どもが自分のお小遣いを握りしめてケーキ屋さんにケーキを1つ買いに行く。それは普通の事なのに、お小遣いを握りしめて和菓子を1つ買いに行ける和菓子屋の何と少ない事か。

もちろん全ての和菓子屋が敷居を低くする必要はないし、一見さんお断りの店も大事だとは思う。でも入りづらい店ばかりでも文化は続かない。

だからそんな子どもたちにも来て欲しいって思ってあん庵という和菓子屋を作った。その時生まれた世代ももう20歳を過ぎる。今日のお客さんもその時はきっと小学生だった。その時で会ってれば和菓子好きの大人になったかもね。

どら焼き その3

つづき・・・

そんな粒あんがあって、その相方に皮があります。

どら焼きの皮は実は配合的にはシンプルで3同割が基本です。3同割って言うのは、砂糖・粉・卵の3つの素材の事でそれが同割、すなわち同じ量を合わせるってことです。めちゃ簡単!?

因みにこれにバターを同じだけ入れると何になるか分かります?

そう、パウンドケーキになるんですね。パウンドケーキはイギリスの発祥の菓子で、4つの素材を1パウンド(450g)ずつ入れて作ったバターケーキです。皆様お馴染みですね。

これをフランスではカトルカールと言ったりします。意味は1/4が4つ分という事で、結局4同割という事が言いたいのですね。

話がそれましたが(それてばっかりです・・・)どら焼きはとにかく3同割がベースなのですが、まぁそこから先は各店によって当然色々配合は違います。

因みに「粉」ってなんだ?と思った方、そりゃ小麦粉だろって思った方。正解です。正解ですが正解は一つではありません。

小麦粉でもグルテン(たんぱく質)の多いものから少ないものもありますし、全粉粒もあります。米粉でも作れます。

砂糖も上白糖からグラニュー糖もあればきび砂糖や和三盆まであります。上白糖より体に良いと誤解されている三温糖もありますし、様々です(砂糖の話は又あらためてしたいですね)

卵もウチは地元の卵を使ってます。
ちなみに卵って一番おいしいサイズってご存知ですか?

サイズで味が違うの?って不思議かもしれませんが、それは白身と黄味のバランスの話で、卵のサイズって大きさによって分けられますが、黄味の大きさって実はMでもLでもそんなに変わらないんです。要するに白身の量が違うって感じなのですね。

なので全卵として扱う場合、MとLでは同じ重さでも黄味の割合がMサイズの方が多いという事になります。意外ですね。

つづく・・・

 

どら焼き その2

話が完全にドラえもんや進撃の巨人に行っちゃったので戻します。

そう、あん庵には2種類のどら焼きがあるんです。そして何と!その中に使っている粒あんは全く別のものなのです。

粒あんってご存知だと思うのですが、簡単に説明しますと皮を取り除いて豆の中身と砂糖を合わせたものが「こし餡」皮ごと餡にしたのが「粒あん」だと思って下さい。

あんこフェチな方は「粒あん」と「潰し餡」は違うだろとか「小倉あん」はどこいったとか聞こえてきそうですが、それは又別の時に書くとして、フツーの人?は小豆の粒があったら粒あんと思って頂いて大丈夫です。

<写真はイメージです>

で、その粒あんなのですが、ウチの店では同じ粒あんでも5種類くらいお菓子によって炊き分けています。豆の煮方や渋の流し方、炊き上げのタイミングなどが全く違います。

特に柔らかい粒あん・・・生どらやあんみつ等に使ってます
柔らかい粒あん・・・・・苺大福や豆大福に使ってます
普通の粒あん・・・・・・おはぎ等に使ってます。
どら焼き専用の粒あん・・どら焼きの皮に負けない風味を持たした粒あんです
少し甘めの粒あん・・・・ハート最中や庵最中に使っています

以前はあんパンもしてたのであんパン専用の粒あんも炊いてました。

食べる側の人は特に意識はしてないと思います。何となく粒あんを食べているって感じで。
でもこれ、仮に間違えて違う粒あんを他のお菓子に使ってしまうと美味しくなくなるんですよね~不思議

 

【七十二候・第八候】桃始笑(ももはじめてさく)

桃が咲くころになりました。分かりやすい季節の名前ですね。
なので実は桃の節句は桃の咲くころよりも少し早い感じですね。

大阪?では結構旧暦の4/3まで雛飾りを飾る風習があったと思うのですが、最近はとにかく3/3過ぎたら早く片付けろみたいな感じになってるような気がします。4/3まで伸ばした方が桃が見られていいかも知れませんね。

この時期は東大寺二月堂のお水取りがあります。そこに糊こぼしという椿の花が飾られるのですが、その椿の造花の紙を染めている職人さんとお話し出来たことがあります。

その方は正しくこの七十二候の参考にさせて頂いている「くらしのこよみ」に携わっていたかたの一人で、染め物の家業を継ぐまでのお話しとかもお伺いすることが出来ました。

印象的だったのは京都のその伝統的な仕事に対して大切なものは何かという問いに「パブリシティ」とおっしゃってたことを覚えています。やっぱり伝統的な事でも知って頂かないとあこがれもないし後継者も育たないという事なんでしょうね。めちゃ分かります。だから和菓子屋も頑張って広めないとね。

 

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。
おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。
(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)
参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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稚児桜とさまざま桜

今日はお茶のお稽古があったのですが、先日の東京での呈茶のお話しとかをして楽しいひと時を過ごしました。

今日のお干菓子は有平糖で出来た「稚児桜」でした。先生に御名(菓子の名前)を当ててみる?と聞かれその風貌が「糊こぼし」のように見えたので、時期的にも東大寺二月堂のお水取りだし、そうかなと思い「糊こぼし」とお答えしたのですが、恥ずかしながら外してしまいました。

答えは「稚児桜」

画像は見せれないのですが、紅白で丸く仕上げた飴はなんとも可愛らしく仕上がってました。「稚児桜」についてあまり知識が無かったのですが、その銘の有平糖は他の菓子屋さんでもつくってますね。 八重桜というか菊のように花びらがつく菊桜の仲間のようですね。ひとつ勉強になりました

桜の開花が近づく季節

まもなく「さまざま桜」も出てきます。毎年出して頂けるのですが、「さまざま桜」というのは伊賀上野にある紅梅屋さんのお干菓子で、

「さまざまのこと思ひ出す桜かな」と、松尾芭蕉翁が花見の宴で詠んだ句に因んだ花紋干菓子。水を一切使わず、伊賀特産の寒梅粉と山芋と砂糖で伝統を守り作りました。パリッと食感と青海苔や胡麻の風味をお楽しみください・・・紅梅屋さんHPより

という伝統的なお菓子です。毎年お茶の席でそれを頂いて春を感じています。ほっこり。

 

店主ChatGPTで遊ぶ その2

1か月程前にChatGPTに「あん庵」の事を聞いたら知らないという事だったんですね。1か月ぶりにもう一度聞いてみたら何と!次のように変わってました。

 

ChatGPT返信①—————

和菓子工房あん庵は、大阪市中央区にある老舗の和菓子店です。創業は明治時代の1885年で、現在は5代目の当主が経営を担っています。

あん庵の代表的な商品としては、「練り切り」と呼ばれる柔らかく口どけの良い羊羹があります。また、大阪名物の「どて焼き」と呼ばれる焼き菓子も有名です。この他にも、季節限定の和菓子や、贈答用の商品なども充実しています。

和菓子工房あん庵では、和菓子作りの体験教室も開催されています。予約が必要ですが、初心者でも参加しやすいように、基本的な道具や材料などは用意されています。和菓子作りの楽しみを体験してみたい方にはおすすめの施設です。

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1885年創業で5代目らしいです(僕は初代です…)煉りきりが羊羹だったり、どて焼き(どら焼きの間違い?)が和菓子だったりと違う所も多いのですが、以前は「知らない」と言われてたんですよ。それが認識されるようになったってすごい事だと思います!

あと何か月か経てば正確になるんじゃないかも知れませんね。

そして次の文章はGoogle Chrome の拡張機能でChatGPT for Google から貼りつけたものです。Google で検索をかけるとリアルタイムでChatGPTでの答えが検索結果に表示されるというものです。どういう訳か少し答えが違うんですね。

というか、MicrosoftのChatGPTに対抗してGoogle はBardを出すと思ってたのですが、まだリリースされないのでしょうか?知らないうちにchromeにChatGPTの拡張機能がついてたのでびっくりしました。あきらめたのかな?

当然MicrosoftのedgeではBingを利用してChatGPTの拡張機能は使えるみたいですが、こちらはまだ試してません

話が横にそれましたが、以下の文章です。あん庵は豊中市ではなくて羽曳野市なんですが大分近づいてきました。頑張れ!

 

ChatGPT返信②————————————

和菓子工房あん庵は、大阪府豊中市にある和菓子店です。伝統的な和菓子のほか、季節限定の商品やオリジナルの菓子も取り扱っています。

あん庵の特徴は、素材にこだわった手作りの和菓子を提供していることです。店舗で使用する素材は、全て国内産のものを使用しており、化学調味料や合成着色料は使用していません。また、店内には職人が常駐しており、一つ一つ丁寧に手作りされた和菓子を味わうことができます。

あん庵の代表的な商品には、「どら焼き」「羊羹」「生チョコ餅」などがあります。どら焼きは、もちもちとした皮と、なめらかなこし餡が絶妙なバランスで調和している人気商品です。羊羹は、上品な甘さともちもちとした食感が特徴的で、季節限定のフルーツを使ったバリエーションも豊富です。また、生チョコ餅は、しっとりとした餅生地と、濃厚な生チョコレートが絶妙な味わいの商品です。

店舗では、和菓子のほかにも、お茶やコーヒーなどのドリンク類も取り扱っており、店内で和菓子と一緒に楽しむことができます。また、オンラインショップもあり、全国に発送しているため、遠方にお住まいの方でも手軽にあん庵

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文章が途中で止まってる感はあるもののまあいいか。

そしてchromeの拡張機能でもう一つ。「インターネットにアクセスできる ChatGPT」を使ってみます。ご存知の方も多いと思うのですが、 ChatGPTは今のところインターネットをリアルに解析して答えを導くものではないので、情報が若干古いという欠点はあります。それでも進化していくのですからどうなってるんだと驚くばかりですが。

そんな欠点を補うためにネット情報を補足しながら答えを導く拡張機能がその「インターネットにアクセスできる ChatGPT」です。どう変わっていくのでしょうか?

 

ChatGPT返信③————————————-

提供された Web 検索結果によると、「和菓子工房あん庵」は日本の大阪に複数の店舗を持つ和菓子店のようです。北海道産の無農薬小豆など、上質な素材を使ったあんこや餅などの伝統的な和菓子を提供しています。店内にはドリンクやスイーツを提供するカフェも併設。Web サイトでは、連絡先情報と製品を購入するためのオンライン ストアを提供しています。

和菓子屋「和菓子工房あん庵」の検索結果です。検索結果には、ショップの Web サイト、オンライン ショップ、および日本の大阪にある 2 つの実店舗へのリンクが含まれています。ホームページには、お店の商品や素材、製法などの情報が掲載されています。実店舗では伝統的な和菓子と、ドリンクや軽食を提供するカフェを提供しています。ウェブサイトでは、2 つの実店舗へのアクセス情報も提供しています。

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おお!ほぼほぼ正確に情報が出てきました!
素晴らしい!

インターネットが出てきて「検索」という概念が出来て20数年。今では当たり前のことになってるのが大きく変わるかも知れませんね。令和生まれの子が大きくなったらGoogleよりもAIに聞くのが当たり前になっていて「えっ!昔はわざわざ検索ってことをしていたの?」って驚かれる日が来るかもしれません。

時代に取り残されないようにしないと・・・

【七十二候・第七候】蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

日中東が差すとポカポカと言う表現が合うようになってきました。季節の移り変わりが感じられますね。啓蟄ということで第六侯はその名前が付いています。
読んで字のごとく、冬の間、土の中で眠っていた虫たちが目覚め始めます。もちろん、虫と言うのは、昆虫と言う意味だけではなく、蛙などの小動物なども含まれます。私たち人間も冬眠こそしませんが、やはり冬は家にこもりがち。春になると暖かく体も動きやすくなり、活動的になるのは他の動物達と一緒かもしれませんね。

旬の魚は「さわら」と言うことで、魚へんに春と書くのも頷けます。個人的には大好きな魚で特に西京焼きが最強だと思ってます。

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。
おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。
(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)
参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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ホワイトデー

ホワイトデーにはマシュマロを配る!

って知ってる方はもう昭和の人かもしれません。でも確かに昔はそんな風習がありましたよね。これって実は仕掛け人がいてて福岡の「鶴乃子」で有名な石村萬盛堂さんの発案らしいのです。

SNSもない時代に全国に広める事ってすごいですよね。ちょっと最近はドタバタがあったようですが、福岡に行ったときは行ってみたいですね。この前ネットではお取り寄せで買いました。美味しかったです(^^

 

全国菓子大博覧会

実は日本で一番長く続いてる博覧会ってこの菓子博じゃないでしょうか?知らんけど。

全国菓子大博覧会 – Wikipedia

第1回は1911年。もう100年以上前に始まりました。僕は2002年のくまもと菓子博が初めて参加させて頂いた菓子博になります。ちょうどあん庵を立ち上げた年で、寝ずに工芸菓子を作った記憶があります。もう本当に店の床で毎晩力尽きて倒れてました(笑)

その後、2008年姫路、2013年広島であり、直近では2017年に伊勢で開かれた「お伊勢さん菓子博」が最後でその後が決まらなかったのですが、ようやく先日2025年に北海道の旭川で開催されることが決まりました。万博と同じ年ですね。

参加できるかどうかは分かりませんが、取りあえず見に行こうかなとは思っています~

 

 

であいもん

「であいもん」って漫画ご存知ですか?

昨年TVアニメにもなったという事でご覧になった方もおられるのでは?マイナー局(失礼!)とかなので爆発的に流行った訳ではないのですが、かなりいい漫画ですね。2016年から続いている漫画です。

因みに「であいもん」という言葉自体は、京言葉で「食材同士が合わさることでお互いの良さを引き出す、取り合わせの良い食べ物」という意味を持つ・・・と、Wikipedia先生は言っておられます。

今まで和菓子を題材に扱った漫画やドラマは、例えばNHK朝の連ドラで竹内結子さんの出世作「あすか」とか、ドラマ化されるも原作者さんが無くなって未完のままの「あんどーなつ」、小説で漫画化もされた「和菓子のアン」、樹木希林さん主演?の映画。粒あん炊くシーンがリアルで忘れられない「あん」、ちょっとファンタジーな「あやかし和菓子屋本舗 」、4コマ漫画の「わさんぼん」、浜辺美波さん、横浜流星さんでドラマ化した「私たちはどうかしている」などなど。最近では「カムカムエヴリバディ」もそうですね。

他にももっとありそうですが有名どころはこんな感じなんでしょうかね。これらの作品の中で何作品かは知り合いが和菓子の監修をしたりもしています。

全ていい作品なのですが、自分の中ではこの「であいもん」が一番かなって思ったりします。
何か作者の浅野りんさんは本当に和菓子が好きなんだろうなって伝わってきます。

納野家に居候している少女の雪平 一果ちゃんが準主役で、和菓子屋に居候をしている跡継ぎ候補という設定なのですが、現実的にはあり得ないけどあり得るような気にさせますし、和菓子の登場の仕方が結構しっかりと本格的なんですね。

読んだ事の無いかたは是非読んでみて下さいね。

 

 

10年後会社の生き残る確率

モバックショウに来たついでに東京に和菓子屋を見に来ました。
最近は結構老舗が別ブランドで今風の店舗を展開するパターン、全く別の業界がブランドを作って参入するパターンが非常に多くなってきました。

多分どこの業界も同じだと思うのですが、時代の波に乗ったところは強いですね。というか乗らなかったら生き抜くのは非常に難しいんです。

老舗は昔ながらの伝統を守って長く続いてきたと思ってる人が大半です。いわゆる秘伝のタレを継ぎ足して100年みたいな。

もちろん変わってはいけないこともあります。

でもいくら伝統だと言っても同じことをただ永遠と繰り返すだけで本当に長く続くものでしょうか?だとしたらある意味楽ですよね。新しい商品も開発しなくていいし、既成商品の改良もしなくていい。売り方も核家族が増えようが一人暮らしが増えようが変えなくていい。宣伝の仕方も同じでいい。

ウチの店は今年で21年が経ちます。和菓子屋としては歴史が浅すぎて話にならないかも知れませんが、現代は会社や店が10年後に存続している確率は6.3%というデータもあります。まぁ何とか生き残って来ました。

この20年で何が変わったのでしょうか?
まず、一番大きな変化は何と言っても20年前はスマホが無かったということです。そしてSNSも無かった。いや、それらしきものはあったけど今のTwitter、Facebook、Instagram等々は無かった。ネット通販はあったけど一般的ではなかった。

和菓子界ではどうでしょうかね。変わったと言えば他業界からの参入、単品勝負の店が増えた、フルーツ大福、かりんとう饅頭のブーム、葛アイスバーの出現、洋風イベントへの参入。他にも細かい事はありますが、大きくはこんなところでしょうか。

流行りものを作らなくても店はやっていけます。が、味とか好みの変化って無いのか?って言われれば、それはやっぱりあるんですね。あるんだったら合わすことも大事かもしれませんね。

変わらないことは・・・・「和菓子で世界を幸せにする」ことですね(^^♪

【七十二候・第六候】草木萌動(そうぼくめばえいずる)

この頃になると流石に寒さの和らぐ日が増えてきます。それでも三寒四温と言われる様に寒い日と春の日は交互にやってきます。

寒い日が3日続いたと思ったら暖かい日が4日続く。それを繰り返して春に向かっていくという意味で本来は「冬」に使う言葉です。

でも太陰暦や太陽暦とのズレもあるし今は3月によく聞く様になってますね。その方がしっくりくると思うのは僕だけでしょうか

ちなみに3月はまだ寒くて4月になれば温かいので「三寒四温」というということを聞いたことがあるのですが、これは流石に間違いですね。。言葉に変化はつきものですが何でも良いわけではありません笑

旬の魚は「はまぐり」ということもあってひな祭りにははまぐりのお吸い物を作ったりしますね。別の意味もあるみたいですが。

春は心も踊りますが、花粉症の僕には大変な時期にもなりますね・・・

 

 

 

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。

おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。

(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)

参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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モバックショウ2023

モバックショウ(国際製パン製菓関連産業展)にやってまいりまして、興味のある機械類を見て来ました。コロナでここ数年はこの類いの展示会が開催されなかったり、規模を縮小したりしてましたが、ようやく元に戻りつつあって、日本語以外の言葉を聞く機会も大幅に増えました

幕張メッセは東京から少しありますが、この手のイベントでよく使われますね。一番初めに行ったのは20代の時にモーターショーに行った時だったと思います。千葉ではディズニーランドよりもここに来てると思います

今回も収穫はありました。大本命が無かったのはちょっと残念でしたが、またそれはFOOMA JAPAN 見にこよかな笑