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【七十二候・第八候】桃始笑(ももはじめてさく)

桃が咲くころになりました。分かりやすい季節の名前ですね。
なので実は桃の節句は桃の咲くころよりも少し早い感じですね。

大阪?では結構旧暦の4/3まで雛飾りを飾る風習があったと思うのですが、最近はとにかく3/3過ぎたら早く片付けろみたいな感じになってるような気がします。4/3まで伸ばした方が桃が見られていいかも知れませんね。

この時期は東大寺二月堂のお水取りがあります。そこに糊こぼしという椿の花が飾られるのですが、その椿の造花の紙を染めている職人さんとお話し出来たことがあります。

その方は正しくこの七十二候の参考にさせて頂いている「くらしのこよみ」に携わっていたかたの一人で、染め物の家業を継ぐまでのお話しとかもお伺いすることが出来ました。

印象的だったのは京都のその伝統的な仕事に対して大切なものは何かという問いに「パブリシティ」とおっしゃってたことを覚えています。やっぱり伝統的な事でも知って頂かないとあこがれもないし後継者も育たないという事なんでしょうね。めちゃ分かります。だから和菓子屋も頑張って広めないとね。

 

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。
おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。
(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)
参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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