お菓子をつくる理由

みなさん、初めまして。店主の松田です。

So sweet so happy!
和菓子で世界をしあわせに!
という想いで日々和菓子を作っております。

お菓子を食べると必ず笑顔になります。お菓子を怒りながら食べる人はいませんよね、きっと。
僕は幸せだから笑顔になるんじゃなくて、笑顔になると幸せになるって思ってます。
ゆえにお菓子を食べると幸せになると信じています。

一人でも多くの人が幸せな気持ちになる事が和菓子職人に出来る僕の夢の一つです。

お菓子を食べる時。自分へのご褒美!も、もちろん大切な人の笑顔が見たい時!
そんな時にささやかなお手伝いが出来ればと思ってます。

 

素材について

北海道十勝産低農薬有機栽培小豆

生産者さんと

あん庵の小豆は北海道帯広の地で栽培している低農薬有機栽培のエリモショウズという良質の小豆です。何年かに一度現地に足を運び小豆の状態や栽培について生産者さん達とお話しています。
私たちが普段使用している小豆が一体どんな形でどういう方が育ててるのかを知るって本当に大事な事と思います。逆に生産者さんは最終的に自分達の出荷した小豆がどう加工されたのかは中々分からないのです。ですので、この小豆で作ったお菓子をお渡ししたときは本当に喜んで下さってました。
こういう繋がりが大事だと思いますね。

滋賀県 羽二重もち米

生産者さんと製粉屋さんと一緒に

滋賀県の羽二重もち米「雪姫」を栽培して頂いてます。
もちもちでキメが細かいのが特徴です。あん庵ではこのもち米を製粉屋さんに搗いて粉にして頂き、羽二重餅とか作ったりしています。
田植えや稲刈りもさせて頂きました。

羽曳野産いちじく/ブラックいちじく

あん庵本店のある羽曳野市はいちじくの栽培が盛んです。そのいちじくを使ってお菓子を何個か作っています。

いちじくは朝に摘むのですが、最初「朝」って言うから4時とか5時を想像してたのですが、早ければ2時とからしいです。しかも天候に左右されるので本当に大変な仕事だと思います。

こちらは完熟してもこのサイズのブラックいちじく。新種です。
色も濃いし濃厚で皮ごと食べられるので大福に使ったりしています。

うすいえんどう

羽曳野市に「うすいえんどう」を作ってる農家さんがいらっしゃいます。
「うすいえんどう」 自体はご存知の方も多いと思うのですが、元々は羽曳野の「碓井(うすい)」から来たものとはあまりご存知ではないみたいです。

その碓井にうすいえんどうを復活させたいという想いで農家をはじめた北野さん。本当にいいものを作ってらっしゃいます。あん庵では収穫の時期に(5月)特別な豆大福というものを作っていますが、もちろん豆ごはんなど豆自体も楽しんでくださいね。

羽曳野市観光協会 : 碓井豌豆(ウスイエンドウ) (habikino-kk.net)

 

 

ブログ – 大阪 富田林喜志 羽曳野/和菓子工房あん庵 (w-anan.jp)

 

ボクがあん庵という和菓子屋を作った理由

●日本文化って?●

店を出して独立しようと思ったのは多分1998年頃だったように思いますね。何か和菓子屋って良くも悪くもいわゆる「敷居」っていうのが高くて、知った人しか利用できないイメージがあったんです。今も漠然とそんなイメージを持った人も多いと思います。一方一度利用したらそんなに堅苦しくないと分かって頂けるので何度も利用して頂けるってことなんです。

これって実は「日本文化」に共通する問題点というか、いいところでもあり、敷居の高さでもあるんです。
ちょっと想像してみてください・・・

あなたは自分の大事な人を接待しなければいけません。予算は考えないとして超高級なお店を予約しようとします。
京都の一流料亭と東京のミシュラン三ツ星のフレンチレストラン。

どちらが予約しやすい、また予約しようと思いますか?

・友達と一緒に「相撲」を見に行くのと「野球」を見に行くのではどちらがすぐにチケット取れそうですか?
・「演劇」を見に行くとの「文楽」や「歌舞伎」を見に行くのではどちらが分かりやすいですか?
・アフタヌーンティを体験するのと茶の湯を体験するのとどちらが気楽にいけますか?

いずれも、体験したことがある方、利用したことがある方なら何ら問題なく予約も利用もできます。別に一般人を排除しているわけでもなく誰もが利用できる施設、体験なのです。ただ、ルールを全く知らない方が行くのにはやはりハードルが高いというのは否定できませんよね。

なぜだろう?

一つの理由は利用するお客様の事を考えたら、あまりにも何も知らない人が来て場の雰囲気を壊されたらたまったものではない。利用するからにはある程度お客様もルールを守って勉強してきて、みんなが気持ちよく利用できるようにするってことではないでしょうか?
一見さんお断りの店も本当は常識を持った人なら誰でもいいのですが、残念ながらそうでない人も現実にはいてるので、他のお客様の迷惑にならないように紹介って形をとってるのだと思います。紹介した方もされた方もちゃんとしないと信頼をなくすことになってしまうので。

海外文化もそういう面を持ち合わせてるとは思いますが、日本文化はより顕著だと感じます。
それは前述した通り良い面であり、だからこそ文化が侵されず続いてきたのだと思います。ただ何事もバランスって大事ですよね。
あまりにも排他的になってしまうと今度は継承する人が減ってしまって、文化そのものが途絶えてしまう可能性が出てきます。

文化を守るために排他的になり、結果文化が途絶えたら正に本末転倒ですよね。

●和菓子屋って利用しやすい?●

僕は今言ったほど極端でないにせよ和菓子界も多少はそんな感じがしたんです。子どもはケーキ屋さんには気軽にケーキを買いに行ってるのに和菓子屋には気軽に行かない。

少し話はそれますが、和菓子専門コースを特別に持ってる製菓学校は全国でも数件です。専門コースでなければ菓子全般を習うのですが、授業のほとんどが洋菓子の授業です。子どもたちのほとんどがパティシエにあこがれて学校に入ってきます。そして和菓子の授業を受けるのです。そこで人生初めてまともに「和菓子」に触れあいます。そのうちの何%かの生徒は感銘を受けて目標が「パティシエ」から「和菓子職人」に変わります。ウチにに来る(いや、うちだけでなく)新人はほぼこんな感じです。最初から和菓子職人を目指している子は間違いなく少数派です。もっとも幸いウチの店は最近は言った職人は2人とも小学校の時から和菓子職人になるって決めてたレアなケースで嬉しい限りなんです。

 

 

 

・・・・・・・随時書いていくので又読んでくださいね