「あやめ」
和菓子職人はこの花には翻弄されっぱなしです。
「菖蒲(あやめ)」「花菖蒲(はなしょうぶ)」「菖蒲(しょうぶ)」
漢字一緒やのに読み方ちゃうし。
そもそも「花菖蒲(はなしょうぶ)」と「菖蒲(しょうぶ)」は違うの?
そして、似たような花で「杜若・燕子花(かきつばた)」もありますよね。尾形光琳の金屏風で有名なアレです!
ではこの 七十二候の「菖蒲」は何を指すのか?もうどうでも良くなってきそうです(笑)
これ実は諸説あってよく分からないんです。ご存知の方、逆に教えて頂きたいのですが、この場合の「菖蒲」はそのまま「あやめ」のことを指すという意見と、「あやめ草」いわゆる「しょうぶ」(花菖蒲ではない)のことを指すという意見があります。どっちなんでしょうか?ちなみにこの2つの花は見た目が全く違います。白黒はっきりさせたいですね笑
あやめ
陸地や草原に生息。花の高さが葉と同じくらい
花びら中央の模様が網目状
花菖蒲
水中や湿地に咲く。花の茎は葉よりも長い。
葉っぱが菖蒲のように剣状。
花の色は多彩で中央は黄色い模様がある。
かきつばた
水中や湿地に咲く。花の茎より葉の方が長い。
花びら中央は白い。
菖蒲(あやめ草)
いわゆる5月の菖蒲湯の菖蒲はこれ。香り高い。
花はあやめのような花とは似ても似つかない。
●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/
●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E
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七十二候という季節があります。恐らく今この暦を使ってるのは世界で日本だけだと思います。元々中国から入っては来てるのですが、中国の暦と日本の暦は当然気候や風土の違いがあるので、気象も動物の動きも当然違います。そこで江戸時代初期に「本朝七十二候」と呼ばれる日本独自の七十二候が誕生しました。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、それが変わっていくんですね。季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。 参考文献日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
絵で楽しむ二十四節気と七十二候
水野久美(株KADOKAWA)——————————————————————————————————