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【七十二候・第二十九候】菖蒲華(あやめはなさく)

「あやめ」

和菓子職人はこの花には翻弄されっぱなしです。

「菖蒲(あやめ)」「花菖蒲(はなしょうぶ)」「菖蒲(しょうぶ)」

漢字一緒やのに読み方ちゃうし。

そもそも「花菖蒲(はなしょうぶ)」と「菖蒲(しょうぶ)」は違うの?

そして、似たような花で「杜若・燕子花(かきつばた)」もありますよね。尾形光琳の金屏風で有名なアレです!

ではこの 七十二候の「菖蒲」は何を指すのか?もうどうでも良くなってきそうです(笑)

これ実は諸説あってよく分からないんです。ご存知の方、逆に教えて頂きたいのですが、この場合の「菖蒲」はそのまま「あやめ」のことを指すという意見と、「あやめ草」いわゆる「しょうぶ」(花菖蒲ではない)のことを指すという意見があります。どっちなんでしょうか?ちなみにこの2つの花は見た目が全く違います。白黒はっきりさせたいですね笑

あやめ

陸地や草原に生息。花の高さが葉と同じくらい

花びら中央の模様が網目状

花菖蒲

水中や湿地に咲く。花の茎は葉よりも長い。

葉っぱが菖蒲のように剣状。

花の色は多彩で中央は黄色い模様がある。

かきつばた

水中や湿地に咲く。花の茎より葉の方が長い。

花びら中央は白い。

菖蒲(あやめ草)

いわゆる5月の菖蒲湯の菖蒲はこれ。香り高い。

花はあやめのような花とは似ても似つかない。

 

 

松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/

お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E

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七十二候という季節があります。恐らく今この暦を使ってるのは世界で日本だけだと思います。元々中国から入っては来てるのですが、中国の暦と日本の暦は当然気候や風土の違いがあるので、気象も動物の動きも当然違います。そこで江戸時代初期に「本朝七十二候」と呼ばれる日本独自の七十二候が誕生しました。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、それが変わっていくんですね。季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。 参考文献日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~

白井明大(株KADOKAWA

季節七十二で候。大田垣晴子(株KADOKAWA

くらしのこよみ

うつくしいくらしかた研究所

くらしを楽しむ七十二候

広田千悦子(泰文堂)

にっぽんの七十二候

角謙二(株式会社枻出版社)

絵で楽しむ二十四節気と七十二候

水野久美(株KADOKAWA——————————————————————————————————


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