柏餅!好き!
昔は5/5に柏餅を食べない人はいないと言われたくらいポピュラーな和菓子でした。いや、今でもポピュラーですし誰もが知ってる和菓子の一つなのですが、クリスマスケーキのように誰もが食べるとは中々言えなくなってきたかもしれません。
●年間消費量●
1980年代の柏葉の年間消費量は約6億枚だったのに対して1990年代には3億枚と減っています。
データが相当古いのですが、それから約20-30年後の現在ではさらに半減している可能性は高いです。
(探しても出てきません。誰か教えて…)
ま、ざっくり予測して、1/3になったとしても1億枚消費されているので、国民ひとり1個は1年に1個は食べているということになる感じです。。。多分。
だって言うてもスーパーやコンビニで年中柏餅見ますよ。(あん庵での販売はその時期だけですが)だから決して誰も食べていないという事はないんですけどね。
もっとも僕一人で年間20-30個くらいは食べていると思います(笑)
●そもそも柏餅ってなに?●
柏餅とは柏の葉っぱに巻いたお餅のことです。そのままですね。いやでもお餅と言いながら、実は皆さんの想像するお餅とはちょっと違うんですね。
もちろん餅と言えなくは無いんですが、想像している杵とウスで搗くいわゆる「搗き餅」ではなくて、材料的には上新粉と呼ばれるお米の粉になります。
もち米の粉ではなく、うるち米(普段あなたも食べているいわゆる普通のお米)の粉を使って作る。要するに、それは「団子」といいます。その団子の中にあんこを包んで柏の葉に巻きます。餅は餅米の加工品という大前提がありますが、広義で米を使ったものや、くず粉やわらび粉を使ったものも「餅」というのは間違いではありません。また外国では「wagashi」よりも断然「mochi」の方が有名です。「Japanese sweets」よりも「nerikiri」よりも「rice dumpling」よりも「mochi」は強いです(松田調べ)
柏餅の中のあんこも一般的には「こしあん」が多いかも分かりませんが、粒あんのところもあるし、皮によもぎを入れたりすることもあります。味噌あんを使うところもあります。味噌あんは正月に裏千家の初釜に出てくる花びら餅に使われているのが有名ですね。その味噌を使って柏餅をつくります。
形も店によって様々。丸く仕上げるところもあれば、ふくよかな半月状に包むというか、折り曲げる「あみ笠」と呼ばれる形も多いです。
流通の加減で日持ちをさせないといけない時は皮にお砂糖や酵素を入れたりするのですが、日持ちをさせる必要のない専門店は、皮にはお砂糖を入れずにあっさりした味わいに仕上げています。もちろんあん庵は後者のタイプです。
シンプルな団子の皮と小豆のこし餡そこに柏の移り香。Theシンプル。素材を引き立たせる日本の文化の代表格の柏餅でした。
続く。
●全国菓子工業組合連合会 柏餅 http://zenkaren.net/archives/8580
●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/