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生菓子と焼菓子って何が違う?

生菓子と焼き菓子って何が違うと思いますか?

 

それは焼き菓子って言ったら焼いてるから焼き菓子でしょって思うかな。

もちろんそうなんですが、菓子職人に生菓子と焼き菓子の違いってなんですか?って何って質問してみて下さい。そしたら多くの人はこう答えるはずです。

 

「水分量」

 

そうなんです。生菓子と焼き菓子の違いは水分量の違いなのです。もちろん他にも特徴と言うものはいっぱいあるし、例外もあるので単純に「水分量」だけで分類は難しいのですが、コアなイメージでは「水分量」なんです。

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta5709&dataType=1&pageNo=1

生菓子はみずみずしくて口どけも良く、お茶などの飲料がなくても食べられますし、(もちろん飲んだ方がいいですけど) フルーツなども使いますし、みずみずしく、そして見た目も華やかなものが多いです。

欠点としては日持ちがしないということです。水分が多いので、変質しやすくカビが来たり腐ったりするスピードが早いのです。ですので、消費期限は当日だったり、翌日までがほとんどです。

 

一方焼き菓子と言うのは焼くという特徴があるので、水分が抜けるんですね。水分がないと言う事は腐敗が起こりにくく変質もしづらいんです。なので日持ちがするお菓子が多いのです。

最近は、水分量が多少多くても(正確には水分活性値が高い)脱酸素剤と言うものがあって、酸素と結合させないことによって変質を防ぐと言うものです。まぁもちろん限度があって生菓子を入れれる訳ではないですけど、半生菓子など恩恵は受けてます。お菓子に直接入れるわけではないので、安全に日持ちさせると言うことです。

余談ですが、この脱酸素剤中には、鉄成分が入っていて、袋の中の酸素を吸い込んで酸化鉄になるという、そういう科学的構造なのですが、その急激に酸化鉄(錆化)になることによってほんの少し暖かくなります。これを応用したのが使い捨てカイロで、ロッテが「ホカロン」と言うカイロを発売してたのも頷けます

発売当初はなぜロッテと言うメーカーがカイロを発売したのかよく分からなかったのですが、この食品に使う脱酸素剤の応用と聞けば納得です。たしか日本で初めて開発したか販売網に乗せたかだったと思います。三菱ガス化学の「エージレス」という脱酸素剤の代名詞にもなってる商品は多分ホカロンより先に開発されていたと思います。(間違ってたらすみません・・・)それをカイロに応用したのがロッテ。そんな流れだったように思います。

 

とにかく話がそれるんですが、生菓子の話ですね。。。。

 

お菓子屋にとっては花形商品!でも原価がすっごく高くて廃棄ロスも多いので実はあまり利益は出ません。泣。

でもお客様がトキメキやすいのも生菓子。あん庵も生菓子比率の方が断然多いので、忙しい割には薄利な感じで頑張ってます(笑)

 

●なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/

 


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