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【七十二候・第十六候】葭始生(あしはじめてしょうず)

桜も散り、山々が新緑におおわれる時期に入りました。スギ花粉の人は落ち着いたと思いますが、ヒノキの人はまだしんどいかも知れません。

いつも言ってますがとにかく季節の移り変わりは激しく、とても四季では語りつくせません。72もの季節が分けれるのも日本の素晴らしい点の一つだと思います。

さて、「葭」というのは「あし」と読みます。「葦」とも書きます。皆さんご存知の湿地に群生するイネ科の植物です。古事記では「豊葦原之千秋長五百秋乃水穂国」(とよあしはらのちあきのながいほあきのみずほのくに)と日本を表現しているようです。

 

あの有名なパスカルの名言「人間は考えるアシである」にも登場する「葦」ですね。誰だ?「足」って思ってたのは?(笑)

「葦」は弱いものの代名詞にも使われるところから、人間というのは弱い面もたくさん持って いるが、「考える」ということが出来るということ。すなわちそれは偉大であるという事という意味です。

ちなみに「葦」は「アシ」ってよんでしまったら「悪し」に繋がるので縁起が悪い。だから特に関西では「葦」を「ヨシ」と言っちゃったみたいです。

んなアホな!!

いえいえ、皆さんもご存知の「日よけよしず」って「葦」で作って「ヨシ」ってよんでいる代表選手なんですね。てか、本当のところ「葦」の正式名称は「ヨシ」なんです。それを逆に「アシ」ってよんじゃってるんです。

ややこしかな。ややこしかな。

 

●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル)https://youtu.be/Ol1nHE2v00E

●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/

 

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのにそれをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。

 

参考文献

日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~

白井明大(株KADOKAWA)

季節七十二で候。

大田垣晴子(株KADOKAWA)

くらしのこよみ

うつくしいくらしかた研究所

くらしを楽しむ七十二候

広田千悦子(泰文堂)

にっぽんの七十二候

角謙二(株式会社枻出版社)

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