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【七十二候・第十五候】虹始見(にじはじめてあらわる)

春が深くなるとともに空気も濁ってきます。雨上がりに奇麗な虹を見られるのもこの時期からです。昔の人はなんでも知ってますねぇ。

 

虹ってなんであんだけテンションが上がるんでしょう。子どもの時は言うまでもなく大人になった今でも、虹をみたらテンションが上がります。虹を見て嫌な気持ちになる人は少ないかも知れませんね。

虹とは空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象です。

光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で反射して、屈折して水滴から出ていく事です。プリズムに光を通すと虹が現れますよね。

 

この虹って何色で出来ていますか?って聞かれると

「馬鹿にするなよ!7色に決まってるやん」となりそうですが、実は決まってないんですね。

国によってかなり色は違います。いや、虹の見え方は一緒なんですがそれを表現する時に民族によって表現の仕方が違うと言った方が正確かも知れません。色を表現する言葉の有 無、色に対する考え方の違いが違うからなんでしょうね。

 

そもそも日本の7色って言えます?

赤・オレンジ・黄色・緑・青・紫 あれ?もう一つなんだったっけ?

赤・オレンジ・黄色・黄緑・緑・青・紫 かな?

それとも 赤・オレンジ・黄色・緑・水色・赤紫・青紫? 微妙ですね

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正解は 「赤・橙・黄色・緑・青・藍色・紫」 の7色です。ちゃんと言えたかな?

個人的には和菓子を作る時もそうなんですけど実は6色で作ってます。なんかその方が収まりが良くて・・・。

 

世界では6色でもなく、8色や、5色4色さらに3色、2色!の国もあるんです。「いくら何でも2色はないわ!」って思うのは日本人側の思い込みであって、2色で分けてる国の人からすれば「7色って!ありえへん。どんだけ多いねん」って思われてる事でしょう(笑)

 

ところで同じ虹の色でも配列が変わると途端に美しさが半減するってご存知でした?

赤外線があって可視光線は赤色から始まって紫になり、紫外線になっていく。これは自然の摂理なんでしょうね。

これが虹の配列です

 

 

赤と黄色の位置を変えるだけで違和感が出ます。

 

 

補色同士を並べる感じにしました。もう虹と同じ色とは思えなくなりましたね。当然ちゃ当然ですが、色の不思議です。和菓子職人は色との戦いでもあります(笑)

 

 

●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E

●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/

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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのにそれをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。

 

参考文献

日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~

白井明大(株KADOKAWA)

季節七十二で候。

大田垣晴子(株KADOKAWA)

くらしのこよみ

うつくしいくらしかた研究所

くらしを楽しむ七十二候

広田千悦子(泰文堂)

にっぽんの七十二候

角謙二(株式会社枻出版社)

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