節分の次の日は二十四節気の「立春」となり七十二候の第一候「東風解凍 はるかぜこおりをとく」になります。いわゆる1年の始まりなのですが、これ新暦に沿ってるので、旧暦でのお正月は今年の場合は1/22でした。旧正月は日本では祝わないですが、中国では「春節」ベトナムでは「テト」と言ったりして祝います。実はアジアでは祝う国の方が普通なのですが、なぜか日本だけは新暦の色が濃すぎてほぼ全て新暦に照らし合わせて暦を当てはめているので、季節感はちょっとズレることも多いですね。
春の暖かい風が東から吹き、湖や池の氷を溶かしていく。「はるかぜこおりをとく」はそういう意味ですが、半月前までは氷がぶ厚く張ってみたいな話をしてたのに季節の移り変わりは早いものです。
旬の魚は「伊勢海老」だから鏡餅には伊勢海老を飾る習慣がついたのかも知れませんね
ふきのとうもこの時期で、春を感じます。
実際はまだまだ寒い日が続くのでお体には気を付けて春を待ちわびましょうね。
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七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。
おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。
(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)
参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
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