【七十二候・第五候】霞始靆(かすみはじめてたなびく)

春霞と言うように、春は霞がかってきますね。「おぼろ月夜」も春の季語になってるくらいなので澄んだ空気の冬とは又違った趣きですね

霞(かすみ)と霧(きり)はどう違う?難しい問題です。何やら季節によって使い分けたりするようですが、細かいこと言うと霧は大気中の水分が水蒸気になり、視界を遮る状態で、視界が1km未満の事を言います。
因みに1km以上の時は靄(もや)と言います。(また違うの出てきた)

それに対して霞は空気中の細かい水滴やチリなどの不純物?などのために、ぼんやりとはっきりと見えない状態の事です。

霞とは別なのか同じなのか、中国からの黄砂も朧げになる原因の一つだと思います。春は雨が降ると車が黄砂まみれになって苦労した覚えがありますね

 

 

——————————————————————————————————
七十二候という季節があります。恐らく世界で日本だけだと思います。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。

おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。

(元々この暦も中国から入って来たとされてますが、現代に残ってる暦は日本に合わせて日本独自にブラッシュアップされたものと言えます)

参考文献
日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~
白井明大(株KADOKAWA)
季節七十二で候。
大田垣晴子(株KADOKAWA)
くらしのこよみ
うつくしいくらしかた研究所
くらしを楽しむ七十二候
広田千悦子(泰文堂)
にっぽんの七十二候
角謙二(株式会社枻出版社)
——————————————————————————————————


コメントを書く

この記事について何か感じたことがございましたら、
ぜひお気軽にコメント下さい。

匿名でもコメントできます。