• 最新の記事

【七十二候・第二十一候】竹笋生(たけのこしょうず)

たけのこ。

成長すればまるで歯が立たないあの竹とは思えない柔らかさと美味しさ。不思議ですね。

一般的に流通しているたけのこのほとんどは「孟宗竹」(もうそうちく)で、太めで香りがよく、肉質がやわらかいのが特徴です。

淡竹(はちく)と呼ばれるたけのこは5〜6月頃が旬で、皮の色が少し赤紫がかっていて細長い形をしています。アクが少ないので基本的に孟宗竹のようなあく抜きは必要はありません。果肉はやわらかくシャキッとしています。

今年はこれをお客様に頂いて美味しく頂きました。ありがとうございます。

ところで、パンダの主食と言えば「笹」ですよね。七夕に飾るのも「笹」ですよね。では笹と竹はどう違う?同じ?

実は「笹」と「竹」は違うもので、とは言え同じようなものにはちがいありません。「成長するとたけのこの皮が落ちるのが竹、残って茎を包むのが笹」という違いだそうです。

それでもあまりピンときませんが、そもそもあまり明確に違いがあるわけでもなく、他には背丈の高いものが「竹」、低いものが「笹」のような分け方や、葉で分けることも。

「竹」格子状に葉脈があって、
竹の葉脈

「笹」は並行に葉脈があります。普段はやはり「笹」の方が目にするかも知れませんね。

●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/
●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E

 

——————————————————————————————————

七十二候という季節があります。恐らく今この暦を使ってるのは世界で日本だけだと思います。元々中国から入っては来てるのですが、中国の暦と日本の暦は当然気候や風土の違いがあるので、気象も動物の動きも当然違います。そこで江戸時代初期に「本朝七十二候」と呼ばれる日本独自の七十二候が誕生しました。四季が明確にあるだけでも珍しいのに、それをさらに24もの季節に分けた皆様ご存知の「二十四節気」という季節があります。いわゆる「立春」とか「夏至」とか「大寒」とかですね。その24の季節を更に各3つの季節に分けたものが「七十二候」と呼ばれる季節です。おおよそ5日ほどで変わっていく季節。そんなに変化ある?って思う方もおられると思いますが、それが変わっていくんですね。季節の名前を聞くと「なるほど!」ってうなづける事も多いです。日本の素晴らしい環境とそれを感じとる感性豊かな日本人。日本に生まれてきて良かったと感じる瞬間です。 参考文献日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし~

白井明大(株KADOKAWA

季節七十二で候。大田垣晴子(株KADOKAWA

くらしのこよみ

うつくしいくらしかた研究所

くらしを楽しむ七十二候

広田千悦子(泰文堂)

にっぽんの七十二候

角謙二(株式会社枻出版社)

絵で楽しむ二十四節気と七十二候

水野久美(株KADOKAWA——————————————————————————————————


コメントを書く

この記事について何か感じたことがございましたら、
ぜひお気軽にコメント下さい。

匿名でもコメントできます。