和菓子と関係ない話。でも実は関係あった話。その⑤写真編

6月以来書きますが、まだ続きがあったんですねぇ。(6/7のブログ参照)

2000年になる前はデジタルカメラといえば40万画素とか 80万画素とかで、プロ機を目指す数100万のコンセプト機でも300万画素とか800万画素でした。しかもCCDが主流で値段も安くても100万円とか300万円とかだったと思います。当然プロからは酷評でとても使い物にならないと。でも例えば報道関係なんかは写りももちろん大事ですが「確実に撮る」と言うことと写真を媒体に載せるまでの「スピード」が命です。そう言う意味ではデジタル媒体はメモリーさえ大きければ36枚のフィルムのくくりの何倍も交換なしで取れると言うこと。そしてデータを世界中にリアルタイムで送れると言うこと。新聞ではそこまで画質にこだわる必要がないことなどで初期から使う人は多かったって記者の人に聞いたことはあります。

2000年代になると段々デジタルカメラの性能も上がってきて、僕も和菓子屋を独立した頃だったので、PCを使い始めチラシも作るようになってきた時だったのでいちいち現像してプリントしてスキャンしてなんてやってられません。そこで必要に迫られてデジタルEOSを買いました。800万画素の20Dです。ISOは1600までしかありません。流石にフィルムカメラからデジタルカメラになるにあたってマウントの変更は無かったのでEOS5で使っていたEFレンズをそのまま流用することはできました。

カメラだから使えるだろうと思っていましたが甘かった。もうフィルムとデジタルは別の機械と化してたのです。

カメラは光を取り込んで印画紙に写し込む装置です。それを制御するのはシャッター速度と絞りです。被写体にピントを合わせて主題をはっきりとさせます。パンフォーカスならピントすら合わしません。すなわちシャッター速度と絞りだけ理解しておけば大体の写真は撮れたはずなのです。

それがISOがいじれることで露出の概念が三つ巴になり、今までフィルム自体やフィルターで調整してたホワイトバランスの概念が入り、ピクチャースタイルを選び、手ぶれ補正のルールができ、フィルムと違いずっとその場に固定される撮像素子の扱いがシビアで、ホコリの除去も必要になりました。そもそも写真の技術だけではダメでライトルームなどの現像ソフトの扱いも必須になりました。

決して悲観的になってるのではなく、できることが果てしなく増えた分、表現が無限大になったので喜ばしいのですが、覚えることいっぱいで大変って感じですね。最初は全くついていけず今見かえすと腕前本当にひどいものでした

●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/
●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E


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