ところがAEが使いやすいかの論争に終止符を打つ、どっちも使えるカメラが現れました。それが、Cnaon A-1,Nikon FA,mamiya ZE-X 達です。今ではどんなカメラでも標準で付いているAEモードがこの時は世界初!みたいな感じです。
決めた理由ははっきりと覚えていないのですがマミヤはちょっとやっぱりマイナー感はあったので、将来的にレンズシステムがどうなるのかの不安と、いざという時に誰かにレンズを貸してもらえない(せこいけど子どもだったから許して…)ということでやめました。
Nikonは魅力があったのですが、ちょっと高価だったのと、システムが中学生には複雑に思えたんでやめました。F-3,FM-2,FE-2とかの時代です。CanonはnewF-1,EF,AE-1,AV-1,AL-1とかの時代かな。結局Canon A-1にしたのですが、決め手の一番はカッコいいですかね。そのフォルムに惚れ惚れしましたし、絞り優先AEがなんとレンズの絞りリングではなくボディ側でするという、これも今では普通ですが当時は画期的だった!こととか、フィルムの巻き上げレバーの角度が120°と小さく、小刻みな巻き上げも可能でした。
実絞りAEというAEも付いていて、現在のミラーレスなら可能なこともこの当時からAー1にはついてました。これは絞りを調整した後に実際に被写界深度をファインダーで確認できるという機能で特に風景や接写には便利でした。デジタルのように撮った後確認が出来ず、フィルムを現像してプリントするまで分からない訳ですから今よりも重要な機能です。
Canonは後にも被写界深度優先AEなるものも開発しているのでスポーツ写真メインのイメージから何でも撮れるカメラへの変換機だったのかも知れませんね。
細かい所では2秒のセルフタイマーが付いてたり多重露出が出来たり、最新機能は凄まじかったです。(何度も書きますが今では全て当たり前の機能ですが)
とにかくそのA-1が手に入った時はもう本当に嬉しくて嬉しくて。レンズはNew FD50mmF1.4 いわゆる標準レンズ。人間の目の画角に一番近いと言われてるレンズです。(細かいことを言うと片目なら50mm、両目なら35mmって言われています)
絞り開放で撮影すると望遠レンズ風に、パンフォーカスで撮ると広角風に撮ることが可能です。開放値が明るいので暗いところに絶対的に有利でした。当時のフィルムは標準がISO100です。高感度と呼ばれる物でISO400、超高感度で1600です。でも1600なんて素人の僕みたいな子どもですら粒子の粗さが際立って作品作りには厳しい感じでした。風景専門に撮る人はISO64とか中にはISO32なんて使う人もいたほど。ちなみにこの時代のこの事情の中、A-1はISO12800まで設定できるという化け物みたいなカメラだったんです。
だから50mmという焦点距離は今でも大好きで、標準ズームは持ってはいますがほぼ使わず、カールツァイスのプラナーF1.4を5Dmark Ⅳに付けて撮ってます。
その後高校生になり、70−210mm F4、24mmF2.8を買い、最終的には300mmF4とエクステンダーを揃えて、隙間があるとはいえ、素人学生にとってはほとんどの画角を抑えることができました。写真部に所属し全紙のパネルとかを焼き付けるようになり、体育祭などは指定の場所に座っとくということはなく、自由に動き回って屋上からとか記録写真を撮ってました。なんか特権を得たみたいで面白かったです。
そうして時代はAF(オートフォーカス)の時代に入っていくのです。
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