和菓子と関係ない話。でも実は関係あった話。その⑥写真編

騙し騙し20Dを使っていたのですが、3回位故障してその3回目修理に出す時さすがに「ちょっとこれは古いですね」って店の人に言われました。そうなんです多分もう修理を受け付けてくれなかったか、かなり高額になったかのどちらかだったと思います。いいかげん諦めて新しいのを買うことにしました。

その当時デジカメで一番困ってたのは今までの感覚のサイズ35mm(フルサイズ)が当たり前すぎて、APS-Cとか、1型とか、マイクロフォーサーズとか言われても焦点距離の感覚がわからないのです。例えば35mmサイズではいわゆる標準レンズという焦点距離が50mmと言うレンズがあるのです。人間の視野に一番近いからそうなったとか、ライカが作ったのが50mmだったとか色々ありますが、何しか標準レンズは50mmで覚えてたんですね。(ちなみにこれは片目の画角と言われてまして、両目で見た時の画角に近い焦点距離35mmが標準っていう人もいます)

ところが同じ50mmの焦点距離のレンズでもAPS-Cなら焦点距離が見た目75mmになるのです。なぜなら撮像素子の面積がフルサイズはAPS-Cの1.5倍(Canonは1.6倍)あるからです。マイクロフォーサーズなら2倍違うので焦点距離は見た目100mmになるのです。
これがいわゆる「35mm換算」の焦点距離ってことなんです。

いやいや、昔だってハーフサイズがあったし、中判なんか4.5×6、6×6、6×7と様々だったし一緒やんって言われそうですが、それらを使う人はハイアマチュアかプロだけだったので、その辺の知識は十分にあったので問題なかったと思います。でも今はむしろビギナーが使うエリアの話なのでやっぱりややこしいのかなと思います。

ちょっと話が横にそれますが、そもそもAPS-Cって何ですか?って事ですよね。
フィルム時代の終わりかけで、まだデジタルカメラが特殊カメラ扱いで300万画素でも数百万した時代、アナログとデジタルの架け橋としてアドバンス・フォト・システム(APS)ができたのです。

撮影の記録媒体はフィルムのままでしたが、いわゆるアスペクト比が変えれたのです。アスペクト比というのは縦横の比率のことです。今では当たり前の機能ですが、当時としてはやはり画期的でした。
用意されたのは3種類の画角。APS-C. APS-H. APS-Pでした。

35mmサイズは縦横比が3:2(36mm×24mm)に対してAPSーHは16:9 (30.2mm×16.7mm)いわゆるハイビジョンのアスペクト比なのです。そのAPS-Hの両側を切り落として3:2にしたものを、APS-(クラシック)、上下を切り落として3:1にしたものをAPS-(パノラマ)と呼んだのです。又、フィルムに磁気層をつけることによって、今では当たり前のシャッター速度とかのデータを保存できたし、フィルムを使い切る前に途中で別のフィルムに変えることもできたのです。この機能もデジタルの今ではホワイトバランスを変えたりISO感度を変えたり、カメラの設定で当たり前のようにできますが、当時としたら画期的だったのです。

そのAPS-Cの画角に近いっていう理由で、デジタルカメラには「フルサイズ」のやや小さいフォーマットとしてAPS-Cという名前が存在するのです。デジタル一眼の黎明期はAPS-Cの他にもAPS-Hのデジカメも存在してましたね。そのころは今のCMOSセンサーではなく、CCDを使ってたりもしましたし。振り返ると面白いです。

●松田なんで店をつくったのか? https://w-anan.jp/about/
●お菓子作り紹介(和菓子職人あきらYoutubeチャンネル) https://youtu.be/Ol1nHE2v00E


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